私が「練習してきてください」と言わない理由【それでも上手くなる】

 

 

今日はみはる音楽教室のレッスンスタイルについてのお話を。

 

私はレッスン中に次回の話をすることはあっても、「次までに練習してきてください」と言いません。

※ただし受験生は除くよ!

 

なので次のレッスンは、前回のレッスンから練習していないのを前提に始めます。

 

それでも生徒さんはどんどん上手くなっていますし、生徒さんも「息が持つようになった」「音が安定してきた」と言葉にしてくれています。

 

 

というだけだと胡散臭さMAXなので(笑)

 

どんなレッスンをしているのか、なぜこのスタイルなのかをつづっていこうと思います。

 

 

いつだって何かと忙しい。


 

正社員、フリーター、主婦・主夫、学生。肩書きがあろうがなかろうが基本的にみんな忙しいですよね。

 

時間は作るものっていうのは分かるしできないこともないけれど、それにはかなりの労力がいる。

 

休みの日は何もしたくない派は休むことに時間を割くし、何かしていたい派はやることがたくさんあって時間がないし。

 

「練習は1日10分でOK」っていう方もいるけど、いやいやそのハードルってめちゃくちゃ高いから!!(笑)

 

 

私自身、受付事務で働いていたことがあるのですが、30分練習できる時間があっても休みたい気持ちが勝つことが何度もありました。

 

それなのに「次回までに練習してきてくださいね」なんてとても言えないというのが大きな理由の一つです。

 

 

レッスン日は、フルートが上手くなる日


 

そもそも「練習しないと上手くならない」スタンスでレッスンをするのは講師としてどうなんだろうと思っています。

 

生徒さんは今よりももっと楽しく吹けるように上手くなれたらと思って忙しい中レッスンに来てくれているはず。

 

 

なのに自主練してもらわないと…というのは、気持ちは分かるけれどちょっと違いますよね。

 

 

だからレッスンの前日に「明日レッスンだから練習しなきゃ」とは思わないでほしくて。

 

「いっちょ吹いとくか」くらいのテンションならいいなと思うんですけど(笑)

 

練習したくなったらして、したくなかったらそのままレッスンに来てくださればいいんです。

 

吹きたい曲を吹いて、前回よりも上手くなる1時間にしますので安心してお任せください♪

 

 

それでどんなレッスンしてるの?

 

私のレッスンは「前回どこまでやりましたっけ?」から始まります。

 

というのも人間の脳は忘れるようにできているので、まず前回のレッスンでどんなことをやったかを一緒に確認します。

 

この“一緒に”が大切。

 

お互いが覚えていることや思い出すことが全く同じということはまずありえません。

 

ざっくりとですが一緒に確認しておくことで、ちょっとした認識のズレをなくすようにしています。

 

 

 

あとはレッスン中に生徒さんにめちゃくちゃ聞きます。

 

同じ練習をしても人それぞれ感じることは違うので、ちゃんと良い感覚をつかんでもらえるように質問を重ねることが多いです。

 

 

他にも「今日何からやりましょうか?」とか「これとコレ、どちらがやりたいですか?」とかも聞きます。

 

やりたいこととか聞きたいことあったら何でも聞いてくださいねって言われても、なかなか言い出しづらいじゃないですか。

 

なので特に最初のほうはガンガン選択肢を出すようにしているので、決められなかったら「どっちでも」っておっしゃっていただいて大丈夫です!

 

 

もし選択肢に練習してきたものがあれば、こっそり練習してきたほうを選んでみてください。

 

それで上手く吹けたら「実は練習してきたんです」って言えばいいし、上手くいかなかったら言わなければバレないし(笑)

 

そのくらいで十分なんです。

 

 

次回予告はします

 

レッスン終わりには「今日ここまでできたので、次回はここからやりましょうか」といった形で次回予告をします。

 

また、「追々こんなことができるようになるともっと楽に吹けそうですよね」みたいにちょっと先のことをお話しすることもあります。

 

これは先の見通しが立っていたほうが進みやすいのと、時間があって練習するときに困らないようにするためです。

 

 

普段から楽器を吹くという生徒さんには、もっと具体的な練習方法などをお伝えしています。

 

次回までの課題があったほうが燃える!というタイプの方にはちゃんと出しますので仰ってくださいね!

 

 

 

練習してこなくていいレッスンについて書いてみましたが、何となく想像できましたでしょうか…?

 

音楽は練習しなければいけないものでもなければ、コツコツ続けられる人だけがやるものでもありません。

 

もっとある意味で適当に、ふと手に取れるところに音楽があるような楽しみ方も広げていけたらと思っています。