レッスンで真逆のことを言われるのはなぜ?【理由と対処法】

 

「先週言われたことを練習して直していったのに、今週はむしろ先週の吹き方をするように言われた」

 

「前に習ってた先生はこう言っていたのに、今回の先生は真逆のやり方で進めてくる」

 

 

どの先生もプロなのですが、こういったことは割とよく起きます。

 

音大生でも、複数の先生からの全く違うアドバイスをもらって悩んでしまうことも。

 

 

今回は同じ先生に言われた場合と、違う先生に言われた場合に分けて、真逆のことを言われる理由と対処法をお伝えしていきます。

 

 

先生によって言うことが違う場合


 

先生も人間なので、経歴や考え方は人それぞれ。

 

また、クラシック音楽という一つのジャンルとはいえ、国や地域によって演奏法や教育方法は大きく異なります。

 

そのため、先生がどんなスタイルで学んできたかによって、推奨する吹き方が変わるのは必然的です。

 

 

例えば以前に習っていた先生はフランス寄りの演奏法で、今の先生はドイツ寄りの演奏法だとします。

 

この2人の先生は、言語の影響を受けやすいメロディーの区切り方や、タンギングの教え方などが変わるはず。

 

 

先生によって言うことが違うのは、根本的に考え方が違う場合と、言いたいことは一緒だけどアプローチの仕方が違う場合があります。

 

一人でもやもやするよりは、前の先生はこう言っいたと伝えてみましょう。

 

専門的に勉強された先生であれば、こういった違いを踏まえてわかりやすく伝えなおしてくれるはずです。

 

 

同じ先生に違うことを言われたら…


 

さて、次が厄介です(笑)

 

「この間はこう言ってたのに、今日は全然違うこと言ってるんだけど…!」のパターン。

 

これは2つの理由が考えられます。

  1. 単純に先生が言ったことを忘れてる
  2. 前回言ったことをやりすぎているため、ちょうどいい具合になるように逆のことを言っている

 

私の経験則では、たいていはどちらかか、両方かです(笑)

 

具体例で見てみましょう。

 

 

 

例えば先週、「ここのスラーの終わりは切って」と言われたとします。

 

あなたはもちろん、スラーの終わりを切るように練習して今週のレッスンに持ってきました。

 

 

しかし演奏してみると「スラーの終わりがぶつって切れて音楽が途切れてる」と指摘されました。

 

さあ、生徒は大混乱です(笑)

 

 

ここで先生が「先週、確かに切ってって言ったけど、さすがに切りすぎよ」って言ってくれればいいのですが、

 

一日に何人もレッスンをしている先生だと、うっかり忘れてしまうことも起こりえます。。。

 

 

 

先生に言いにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、遠慮なく「先週はこう言われた」と伝えてしまって構いません。

 

おそらく逆のことを言っていることに気づいていないと思うので、伝えたら思い出してくれるはずです。

 

その他に、認識の違いで先週言われたことを違う意味でとらえてしまっている場合もあります。

 

こういった可能性があることからも、素直にそのまま伝えてもらうほうがお互い混乱せずにレッスンを進められると思います。

 

 

レッスン時間はあなたのもの

 

先生が怖いとかではなくて、レッスンの流れや集中を止めることをはばかって、言いたいことを飲み込んだ経験は私もたくさんあります。

 

長年習っていて言わずとも分かるのであればいいかもしれませんが、まだ日が浅いのであればコミュニケーションをとってしまうほうが早いはず。

 

お月謝を払っているのは生徒さん側ですし、分からないことを曖昧なままにしてしまうのはもったいない!

 

ちょっと勇気がいるという方も「先週こうやってって言われてやってみたんですけど、やりすぎでしたかね?」みたいな聞き方から始めてみてはいかがでしょうか。